「ぼんくら」宮部みゆき


宮部みゆきの時代小説にハマり、
このところずいぶん読んでいる。
長編とあって期待度が高かった、
それだけに・・

主人公が「ぼんくら」だからなのか、
話が先へ進まない。
後半になって出てきた美形の子どもも、
いまひとつ(^^;
子どもにしちゃぁ、いきなり死体の歯形をとるとか、
無理でしょう・・
あと、そうだ、烏もねぇ。
伝書鳩だってそこまでは? みたいな芸当で。
都合よすぎかなぁ・・

しかし、アマゾンあたりでの評判は高い。
中には☆ふたつくらいの感想書いてる人もいるが、
少数派だねぇ。私も、宮部さんの時代物は
高く買っていると自負しているんだが、
でも、これに関しては、☆ふたつくらいかも。

しかし、なんだねぇ。
江戸時代の長屋も、家移りとかいって、
住人は変わっていくもんなんだねぇ。
鉄瓶長屋の「心」といわれたお徳さんでさえ、
ほんの十年ですか・・

現代版の長屋暮らしが長い私。
私もいつかは、荷物まとめて今住んでる長屋を
出て行くときが来るんだろうな、
そのとき、何にどのくらい、心を残すことに
なるんだろうか、なんて。
ラストシーンのお徳さんの姿に、
思ったものでした。

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「堪忍箱」宮部みゆき


「てんびんばかり」
うん、これ分かる~。
と思ったら、文庫版の解説者が現代性がある、と。
最後がいいよね。
揺れて揺れて揺れながら~、主人公が最後に選んだ道が。
振り返ると寂しいだろうけど、案外、
世の中ってそういうものかもしれない・・・

「砂村新田」
そもそも、このタイトルの付け方が!
なんだろう~、って思いながら読んで、
読み終わると、短いドラマを見た気分。
と思ったら、解説者、「今直ぐにでも脚色したい」と。
まぁ、ドラマ化すると、配役で、ある程度話の筋が
見えてしまいそうな感じもあるけどね(^^;

「お墓の下まで」
人には秘密ってあるものだよね。
「敵持ち」「謀りごと」も、共通のテーマを持っている。

宮部さんの時代物は、いいですねぇ。

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「戦場の画家」アルトゥーロ・ペレス・レベルテ

男心が読み取れなかった。
読み終わってもまだ、はてな? な感じで、
文庫版の訳者あとがきを読んで初めて、
あぁ、そういうお話だったのか、って。
思い返してみれば、思い出の中のオルビドを、
雌のガゼルのような、と繰り返し描写していた
時点で、気が付くべきだったのかもしれない。
でも、自分はまったく別のことを考えていたので、
そのせいかなのかどうか、まるっきり読み取れないまま、
終わりを迎えてしまった。

終わってみれば、なにそれ? 的なところもある。
さんざん高尚な言葉を並べた挙句、
結末はそれですか? みたいな。
それが男のロマンなんですかねぇ、みたいな・・

オルビドは決して人を撮らなかったというところに、
私はすごくこだわっていた。
主人公が一人の兵士を写真に撮った、そのために
兵士が不幸になった、そういう話の中だから、
オルビドが人を撮らなかったということに、
私は何か、救いのようなものを考えていた。
だのに、その彼女を、この画家は・・


作者について、読む前に予備知識はなかった。
本屋に平積みになっていた文庫本を買おうと
決めたのは、裏表紙に書かれたあらすじと、
ぱらぱらめくったページの中に見つけた
油絵の具の色の名前。コバルトブルーだとか
プルシャンブルーだとか。カドミウムオレンジ、
バーミリオン、スカーレット、カーマイン、
クロームグリーン、ローシエンナ。
画家が壁画に使っている色の名前が、
とても懐かしかったから。

読後インターネットで検索してたら、
「アラトリステ」・・まだ観てないが
ヴィゴ・モーテンセンが出たという映画の
原作を書いたのがこの人なんだと分かった。
これも観てないが「ナインスゲート」という
映画の原作もあるらしい。

犠牲者を蟻にたとえて、人間にとってはどの蟻を
踏もうと同じこと、というくだりは、
つい最近、似たようなセリフをどこかで聞いたなぁ、
と。映画「第三の男」で、観覧車の上から人を
見下ろして、どれだって同じだ、と言っていた
シーンだった。
「見ろ! 人がゴミのようだ」っていうのは、
ムスカ、だったかな~。

って、「ムシュカ」だったか「ムスカ」なのか
分からなくてネットで検索したら・・
「ムスカ」のセリフをすべて活字にして
掲載しているサイトがあった。
すっごい面白くて、大笑いしてしまった。(´∀`∩


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「片想い」東野圭吾

最初の1章を読み終えたとき、そのまま
ヤメようかと。しかし、古本とはいえ、
文庫で450円もしたのだから、読まないで
ポイはもったいなさすぎる、と。
最後まで読んでよかった。
学生時代の友情ってやつには、
最後までついていけなかったが、
ぐいぐい読ませる筆力は、さすがです。

人は外見では分からない、というのは
自分も激しく同感だ。
外面似菩薩内心如夜叉、とかいう言葉もある。
でも、そう言いつつも、人を男性と女性で
区別して見ることはかなりある。
自分ではそうではないつもりでも、無意識に
差別しているんだよね。
はるな愛さんを最初は女性だと思って見てた
自分に、美月の正体は見抜けないだろうな~。
子供のころ、親類の結婚式で美しい従姉が
カップルで来ているのを見て、次はきっと
あの従姉が結婚するんだろうなぁ、などと
思っていたら、母たちから「あれは男じゃない、
女だ」と聞かされて、驚いたことがある。
そう言われてみれば、従姉と一緒にいた麗人は、
宝塚の男役スターみたいでもあった。

人はメビウスの帯みたい、という説明は
面白いと思う。
きのう、「世界一受けたい授業」という番組で
男性ホルモンと女性ホルモンの割合について
やっていた。
タレントの顔をベースにして、それから
男性ホルモンを多くした顔、
女性ホルモンを多くした顔を合成して、
並べてみたり。
オードリーの春日さんは最近胸毛が生えてきた
のだそうで、先生によれば、成功したことで
男性ホルモンが多くなってきたのかも、と。
そういえば、前にロバートの山本さんが、
ボクシングのプロライセンスに挑戦している
うちに、顔つきがすっかり男っぽくなり、
ヒゲも濃くなった、なんて言っていた。
写真を見ると本当にそんな感じで、
生活やそのときの生き方で、ホルモンの
具合って変わるのかもしれない。

話を元に戻すが、主人公の友人の、
離婚した奥さんが可哀想だった。
クルマの中で美月にキス?・・
なんだ、結局それを書きたかったのか、って。
「片想い」っていうタイトルは、
作品全体で見事なまでに奏でられているけど、
学生時代の友人関係とか、いつまでも
ズルズルひきずっているのって、
個人的には、好きになれないなぁ。
        ・・・☆ヽ(o_ _)o

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「幻色江戸ごよみ」宮部みゆき

いい本でした。
浮世の風が身にしみる・・・ってか( ´艸`)
切ない話が多いです。特に「紅の玉」。
武士と町人の行き違いなんですかねぇ・・
そんな中にあって「器量のぞみ」は爽やかでした。
「神無月」に出てくる壁の暦が、また。
「煮炊きの煙に燻され」た暦の、色が変わっている
描写など、なんだか本当に見てきたよう。
結論の出ないお話も多いし、物の怪がらみの話も
多いが、舞台がお江戸だと、それもありかと。
物の怪ひとつ出る隙もなくした現代は、
かえって人の心のゆとりもなくしたかのようで。
いいですねぇ、宮部さんの時代物は。ヽ( ´ー`)ノ

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