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2010年8月

「アイ・アム I AM.」菅浩江


このごろ菅浩江さんにはまっている。
この人が描くロボットの哀しみは、
どうしてこんなにピュアなんだろう。
介護ロボットの眼に映るホスピス病棟の
情景が、つい先日見学したばかりの
介護型老人施設の情景に重なる。
人生の終末期って哀しいな。
考えないようにしているけれど、
眠りの中の夢は正直で、時々、
具体的な場面も持たない悲しいという
感情だけの夢を見る。
それでも、いま、できることを。
いま目の前にある時間を大切にして、
よりよい時間を積み重ねて。
生きてきてよかったと、少しでも。
主人公と一緒に、そう思った。
.

「南極料理人」


ほのぼの系のBGMが、まだ耳に残ってる。
食べ物の映像が、とにかく美味しそう。
オジサンたちと、一部お兄さんの話。

宇梶さんがそのまま南極に行っていたら、
精神的苦労はもっとヒドかったかも?
理想も夢も抱かなかった西村さん(堺雅人さん)だからこそ、
淡々とこなしていけたかも。
8人のメンバーのうち、3人が最後まで把握できなくて、
誰が誰だか・・ に、なってしまった。
西村さんは、お母さんみたいで。
そういう視点で、共感できたというか、同感したというか、
そういう思いで、最後まで見られた。
いつも一番最初に起きて、朝ご飯の支度。
音楽かけてみんなを起こして、厨房と食堂を行ったり、
来たり、次々にお皿を並べていく。
食べ物になんか興味はなさそうな男たちが
ザツに料理を平らげていくのを、黙ってじっと見守る
西村さん。
「7時に起こして、って言ったのに!」なんて
青年に文句を言われたり。
ちょっとしたトラブルがあって、西村さんが料理できなかったときの、
みんなの様子が可笑しかった。
できあがった油ぎった下手な唐揚げ。
それはたぶん奥さんの手料理とも重なったんだろうナ。
泣きながら食べる西村さんに、なんか、ものすごく共感した。

でも、水が大切な基地なのに、あんなに小皿たくさん
使って、片づけは大丈夫なんだろうか。
水では洗わないのかな?
片づけまで毎回西村さんがひとりでやっているとは
思えなくて(負担多すぎる・・・)きっと手伝いが
当番制なんじゃないかと思ったんだけど、
片づけのシーンはなくて残念。
西村さんが、麺打ちの前に生地を包んであったシートを
軽くたたんで後ろに片づけたりとか、
そういうシーンが妙に、好きだった。


「永遠の森 博物館惑星」菅浩江


9つの短編を連ねて全体でひとつの物語を成す。
SFとしての舞台に慣れれば、だんだん読みやすくなっていく。
主人公の孝弘も、派手さはないが好人物。
7つめの話「嘘つきな人魚」あたりから、場面がかなり
鮮明に描けるようになっていった気がする。
次の「きらきら星」も、ティースプーン型の紫色に輝く物体を、
いつかどこかで見たかのような錯覚に。

ところで、この作品、ラジオドラマになってました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7809376
ここで聞けます。

ネネが!
ネネが、ふじこちゃん。ルパン3世の。
そう来たか。
いっぺんに印象が変わる。(゚∇゚ ;)

原作にはない孝弘の妻ミワコの愚痴が、それは
いらないかなぁ、って気がした。
ミワコは原作にはほとんど出て来ない。
孝弘の意識の中にミワコが具体的なデータとして
浮かぶことが少ないからなんだけど、
それはそれでいいのにな。
「邪魔にならない妻」と孝弘が考える、
考えてから、自分ではっ! とするんだけど、
それまで、ミワコは、漠然とした影のような存在で
いいのになぁ。
そこに、すごくロマンがあったのになぁ。

なんにしても、ネネの声がふじこちゃんじゃぁ、
ミワコも、ムネーモシュネーよりネネ・サンダースのほうに
嫉妬しちゃうんじゃないかなぁ、なんて思った。ヽ( ´ー`)ノ


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