「メルサスの少年 螺旋の街の物語」菅浩江
絵を読む物語だと。
読んだ世界が絵になって、あとに残るから。
拙い自分流のデッサン、
夢で見た光景のように、細部を思い出そうとすると
かえってぼやけていくような、はかないものだけれど。
タイトルや表紙絵からは、少年少女向けの話かと
思いますが、対象年齢はもうちょっと上かな。
少年の成長の物語ではありますが、
けっこうダークなモチーフも多いです。
変態。
蝶が幼虫から成虫になる、あれって
本当に不思議だ。かわりゆく途中はどうなって
いるんだろう、あのサナギの中は、って、
思ったこと、無いですか。
変態に失敗したサナギを、見た事があります。
あろうことか、糸を引きながら、
白いウジ虫が出てきた。
よく太ったウジ虫が、もにょもにょ・・・
幼虫のうちに何か天敵にやられ、
身をよじって苦しんだ挙句死んでしまった
幼虫もいました。
自分が吐いた体液にまみれながら、
本当に苦しそうだった。
人が、もし、変態を行うとしたら。
メルサスの町の女たちのように、
半身半獣に生まれ変わるために。
考えたこともなかったですが、
なかなか、読後に強い印象が残りました。
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